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HSP気質と怖がり・不安がりな性格の関係性とは?HSCや対処方法も解説

「大きい音や声、暗がりが苦手で極度の怖がり」
「HSP?病気?怖がりの原因を知りたい」
「怖がりを克服する方法はある?」

人よりも刺激に敏感で、不安になったり怖がったりが多い気がする…と悩んでいませんか?
さらに「自分はもしかして病気なの?」と心配になることもありますよね。
もしかしたらそこにはHSPの気質が関わっているのかもしれません。

今回は、以下について解説します。

  • 怖がりはHSPの特徴なの?
  • 怖がりの原因として考えられること
  • 怖がりを克服する方法

怖がりな性格で困っているという方や、お子さんが怖がりな性格で気になっているという方はぜひ参考にしてみてください!

おひつじ
おひつじ
わたしも怖がりで、いろんなことに臆病になっちゃうことが多いの…

もこもこブログでは、書籍や専門医監修の情報などを元にHSPについての情報を発信しています。ブログに関わるメンバー全員がHSP気質を持っており、「優しい人たちがつらくなったら戻ってこれる場所」を目指してSNSでの発信を頑張っています。

HSP気質と怖がりの関係性は?

まずはHSPの概念から説明します。

HSP (Highly Sensitive Person)は、一言であらわすと「人一倍敏感な人」
感受性が強いことから疲れやすかったり、共感性が高く他者の言動に振り回されてしまうことも多いです。そのため、HSPの中には日常生活の中で生きづらさを感じてしまう人も少なくありません。

また、HSPは5人に1人しかいないと言われており、社会の中では少数派。周囲の理解を得ることが難しく、無理をしてHSPではない人に合わせようとしてしまうことも生きづらさを助長する要因となるでしょう。

では、HSPと怖がりにはどのような関係があるのでしょうか。

HSPを提唱したアメリカの心理学者アーロン氏によると、HSPの主な特徴は以下の4つです。

Depth of processing 思慮深い、深く考えてから行動する
Overstimulated 刺激に敏感で疲れやすい
Emotionally reactiv and Empathy 人の気持ちに振り回されやすく共感力が高い
Sensitivity to Subtleties 鋭い感覚をもち些細なことにも気づく

この4つの特性は、頭文字をとって「DOSE」と呼ばれています。

これらの特性は生まれもったもので、性格や環境などの後天的な影響から生じるものではありません。

刺激に敏感であったり、感覚が鋭いという特徴は、HSPならではの先天的な気質です。特にHSPは、力を思う存分発揮できる環境ではその特性を活かし、重要な役割を果たすことも珍しくはありません。

しかし、性質として怖がりや臆病な性格につながってしまいやすい要素があります。

子どもの怖がりはHSC気質が関係しているかも

この記事をご覧になっている方の中には、ご自身のお子さんがとても怖がりで悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あまりにもいろいろなことに怖がったり、刺激に対して過敏に反応する子どもを見ていると「なにか問題があるのかも…」と考えを巡らせてしまったりもしますよね。

怖がりな性格になるのには様々な理由が考えられますが、前述のようにHSPの気質が関係している可能性もあるんです。

HSPは先天的な気質であるため、幼少期からHSP気質を抱えながら生活している子どももいます。そのような子どもたちは、HSC (Highly Sensitive Child)と呼ばれています。

HSCはHSPと同様にDOSEの特徴をもっています。刺激に敏感なHSCは、感動屋で幼少期から細かいところによく気が付いたり、人の気持ちを察する力が優れているなどの特徴がみられます。

しかし、その反面周囲の刺激に圧倒されやすかったり、びっくりしやすいことも。些細なことにも敏感に反応し傷ついてしまう特性から、HSCはストレスを抱え込みやすく、心の病気にかかりやすい傾向も。そのような様子を見て、周囲から「とても怖がりな子」「気にしすぎな子」と評価されがちなのもHSCの特徴と言えるでしょう。

怖がりの原因として考えられるものは?

HSPと怖がりの共通点として「刺激に敏感だったり、鋭い感覚をもっている」という点があります。

しかし、HSP=怖がりとは限りません。HSPの気質が怖がりな性格の要因となることもありますが、他にも考えられる原因はいくつかあります。

  • 危険察知能力が高く不安が強くなりやすい
  • 想像力豊かでネガティブな想像を膨らませがち
  • 傷つくことや失敗を恐れている
  • 厳しい家庭で「怒られるのでは」といつもびくびくしていた

このような特徴は、怖がりな性格につながりやすいようです。
では、くわしくみてみましょう。

①心配性など性格的なもの

何かが起きる前からネガティブな想像を膨らませてしまう心配性の方や、警戒心の強い人は怖がりになりやすい性格といえます。

ふと「自分はなにか重大な病気なのでは?」と考えてしまったり、人から好意を向けられても「何か裏があるのでは?」と感じてしまったり。このように、まだ起こっていないことに対する不安で頭がいっぱいになってしまうと、身の回りのあらゆることが怖くなってしまうのではないでしょうか。

②過去のトラウマによるもの

過去に起こった怖い出来事や体験がトラウマとして残ってしまっている場合も、怖がりの原因になりえます。

トラウマで有名なのが「アルバート坊や」の実験。この実験では、子どもがねずみを見たとたん大きな音が鳴る実験を繰り返したのだそう。その結果、子どもは音が鳴らなくともねずみや、ねずみを連想させる白いものを怖がるようになってしまったのだそうです。

このように「同じような状況や物事に遭遇するのではないか?」という考えがよぎり怖がりな性格になってしまう場合があります。

③育った環境によるもの

家族や学校など、育った環境が怖がりに関係している場合も。

親から厳しくしつけをされた子どもは、幼少期から「怒られないようにがんばらなくちゃ」と怯え、気を遣いながら生活をすることが多くなりがちです。家族に嫌われないように行動する癖がつくと、学校や職場などでも他人の行動の一つ一つにびくびくしてしまいやすくなります。

また、いじめなどの経験も性格に大きな影響を与える出来事の一つ。他人から「酷いことをされるかもしれない」という思いが強く残ってしまうと、臆病にもなってしまいますよね。

不安が強すぎる場合は専門家へ相談

「なんだか、異常なくらい不安感がある……」という場合は、専門家への相談を検討することをおすすめします。

「人からしたらたいしたことがないんだろうけどなんだか心配」
「いつも漠然とした不安感があって落ち着かない」
「体調は悪くないけど、動悸や息切れが起こることがある」

怖がりは、不安神経症などの症状と似ている点があります。不安神経症は、疲れやストレスなどが引き金となり発症する精神疾患です。不安や恐怖の感情が過剰に付きまとい、日常生活に支障がでてしまいそうなくらいひどい場合は心療内科や精神科の受診、カウンセリングを検討しましょう。

HSPの怖がりや不安の克服方法

HSPは生まれつきの気質であり、怖がりとは別のものです。そのため、HSPの場合は克服しようとするよりも気質として受け入れていくことが大切になります。

一方で、後天的に生じた怖がりな性格は、本人の努力によって克服できる可能性があります。

  • 何が怖いのか原因を考える
  • 小さな目標を設定し自信をつける
  • 個性だと認める
  • 無理に克服しようとしない

このような行動を少しずつ行うことで、不安や怖がりを和らげることができるかもしれません。
「自分を変えたい!」という方はぜひ参考にしてみてくださいね。

①臆病になった原因を考える

自分の気持ちなどを振り返り、臆病になってしまった原因の分析は怖がりの克服に効果的です。

「何を怖いと感じたのか」「怖いと思ったのはなぜか」などを知ることで自分の考え方の癖に気づき、怖いものへの心構えができます。

「そうはいっても、なかなかうまくできない……」という人は、日記を始めるのもおすすめ。素直な気持ちを書き出すことで、自分の気持ちがすこしずつわかってくるはずです。怖いものを考えるのは時に辛い作業ですが、原因そのものにアプローチできる方法です。

②小さな目標で成功体験を積む

ハードルがそれほど高くない目標を設定してこなしていくことも、臆病な性格の克服には有効です。

成功体験を積み重ねると「自分はできる!」という自信につながります。挨拶をしたり散歩をするなど、自分が負担なくできると思えることを目標にするのがポイントです。

小さなステップを積み重ねていくことで臆病さが和らぎ、もっと大きな挑戦をしてみようという活力にもなりますよ。

③ストレスを解消させる

ストレスをためこまずに発散することで、怖がりを解消できるかもしれません。

怖がりな方は、その気質から精神的疲労を抱えやすく、ストレスがたまりやすい傾向にあります。過度なストレスを抱えると、憂うつな気持ちになったり注意力が低下したりと悪循環に陥りがち。その状況が不安な気持ちに拍車をかけてしまいます。

カラオケやスポーツなど、好きなことをしてストレスを解消すると気持ちもすっきりするはずです。

④怖がりな性格を受け入れる

怖がりな性格は自分の気質として受け入れることも大切です。

いい意味で「性格なんだから仕方ないでしょう」と開き直ってしまうことも時には重要。特にHSPは周囲の評価などを敏感に感じ取ってしまいがちですが、自分自身が納得できれば気持ちも楽になるものです。

そもそも、怖がりな性格は決して悪いものではなく、危険を回避する力があると捉えることもできます。自分の性格の捉え方を変えることで、怖がりに悩むことも少なくなるかもしれません。

⑤カウンセリングを受ける

カウンセリングを受けるのも選択肢のうちのひとつです。

前述のとおり、怖がりな性格には過去のトラウマや育った環境などが関係している場合があります。大きな問題が潜んでいるなら、一人で抱え込んでいるとさらに大きな悩みに発展してしまう可能性もあります。臨床心理士や公認心理士などの専門家は、怖がりをはじめとする生きづらさの原因をひも解くサポートをしてくれます。

対話をしているうちにすっきりしてくることもあるので、選択肢としてぜひ考えてみてくださいね。

まとめ

HSPは生まれ持った気質であり、病気ではありません。しかし、HSPの性質である刺激への敏感さなどが怖がりな性格に関係することもあります。

怖がりを克服しようとすることは決して悪いことではありませんが、自分の気質として受け入れ、特性の理解を深めていくこともとても大切です。

現状が耐えられないほど辛いという場合は決して無理をせず、心療内科や精神科の受診、カウンセリングを受けることも検討してみてくださいね。

おひつじ
おひつじ
怖がりは悪いことではないんですね。みんなと一緒に、ちょっとずつでも怖がりな自分を受け入れていけたらいいな…!