HSPについて調べていくうちに、「自分はHSS型HSEではないか」と思った方もいるのではないでしょうか。この記事では、HSS型HSEのあるあると、上手く向き合う方法を紹介します。
- HSS型HSEのあるあるを知って安心できる
- HSS型HSEとの上手な向き合い方がわかる
- 自分がHSS型HSEなのかを調べる判断材料になる
HSS型HSEの気質や向き合い方を知ることで、楽に生きるヒントが見えてくるはず!
あなたの人生をより良くするためのきっかけになれば幸いです。
HSS型HSEとは?
HSS型HSEにはどのような特徴があるのでしょうか。まずはHSPの特徴から学んでいきましょう。
そもそもHSPって?
HSP(Highly Sensitive Person)は、全人口の約20%の割合で存在する、一般の人よりも繊細な気質をもつ人たちです。HSPを提唱したアメリカのアーロン博士は、「DOES」という4つの特徴をもつ人をHSPと定義しました。
- 情報を深く考えて処理する(Depth of processing)
- 過剰に刺激を受けやすい(Overstimulated)
- 感情の反応が全体的に強く、共感力が特に高い(Emotionally reactiv and Empathy)
- わずかな刺激にも気づく(Sensitivity to Subtleties)
上記の頭文字をとって「DOES」と呼ばれています。この特徴により、HSPは周囲の環境の変化に敏感で疲れやすい傾向があります。
「もしかして自分はHSPかも」
という方はこちらからHSP診断ができるのでチェックしてみてください!
>>【5分でHSP診断】HSP気質か簡単セルフチェック!自分の繊細さがわかる
>>【徹底解説】HSPとは?特徴・診断方法・発達障害との違いなど【繊細なあなたへ】
HSPの4種類のタイプ
内向的な印象の強いHSPですが、実は外交的な気質のHSPも存在します。HSPは、大きく分けて4つに分類されます。
・HSP(内向型HSP)
HSPの約70%を占めている。4つのタイプの中でいちばん内向性が強いタイプ。
・HSE(外向型HSP)
繊細ながら外向的な一面をもつ気質。他人との交流は好きだけど、些細な言動や行動にストレスを感じてしまう
・HSS型HSP(刺激追求型HSP)
人口の約6%しかいない珍しい気質。好奇心旺盛で、何か新しいことにチャレンジするのを好む。しかし、刺激に敏感で疲弊してしまう。
・HSS型HSE(刺激追求・外向型HSP)
外向的で刺激を求める気質。4つのタイプの中で最も活発だが、一人の時間がないとストレスを感じてしまう。
HSS型HSEとは
HSS型HSEは外交的で協調性があり、チームワークが得意です。また好奇心旺盛で外に刺激を求めるため、アクティブに行動します。鋭い感覚で些細なことに気がつく姿勢から、周囲から頼られリーダーシップをとることも。
HSS型HSEの特徴は以下の通り。
- 社交的で行動力がある
- リーダーシップを上手くとれる
- 周囲の変化に気づいてチームから信頼される
しかし、HSPの気質も持ち合わせているため刺激には敏感です。環境の変化や他人の感情を敏感に感じ取ってしまいます。求めた刺激を敏感に感じ取ってしまうギャップから、疲れやすい傾向が強いです。
HSS型HSEについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
>>【徹底解説】HSS型HSEとは?強みの上手な活かし方や向いてる仕事、HSS型HSPとの違いも!
「HSE」と「HSS型HSE」との違い
HSE(Highly Sensitive Extoversion)は、繊細だけど人と関わることが好きで外交的です。社交性があり、集団での行動を好みます。HSS型HSEは、HSEの繊細で外交的な一面に加え、好奇心旺盛で外部に刺激を求める気質があります。
HSE:繊細で外交的
HSS型HSE:繊細で外交的+好奇心旺盛で刺激を求める
HSS型HSEの"あるある"12選
HSS型HSEあるある「人間関係」編
人と会うことで元気をもらえるが帰宅すると疲れを感じる
HSS型HSEはパーティーや宴会などの、交流が活発な場所が好きな方が多いです。人とのつながりを深めることで元気をもらえます。
しかし、HSPの繊細な気質により、気づかない間に刺激を受けて疲弊してしまうことも。帰宅したら急にスイッチが切れて、急に疲れを感じてすぐに寝てしまう経験もあるのではないでしょうか。
社交的だけどひとりの時間も必要
社交性が高く、休日は友人と遊びに出かける方が多いHSS型HSE。アクティブな一方で、外出先で日光や騒音など、五感から多くの刺激を受けると疲れてしまいます。
ひとりでリフレッシュできる時間を確保しておきましょう。
活発で外向的に見えるからストレスや悩みが理解されづらい
HSS型HSEは、活発で些細な変化に気がつきやすいです。あらゆる問題に臨機応変に対応できるため、しんどさが周囲に伝わりにくいことも。
ツラくなったら心を許せる大切な人に相談しましょう。
好奇心旺盛だけど警戒心が人一倍強い
HSS型HSEは、好奇心旺盛でさまざまな人との交流を深めます。社交的で誰とでもすぐに仲良くなるようにみえて、実は警戒心が人一倍強いです。楽しみつつも、どこかで神経を尖らせている感覚です。
HSS型HSEあるある「仕事」編
リーダーになりやすいが負担に感じることも
HSS型HSEは真面目で社交的な特性から、リーダーに抜擢される方が多いです。好奇心旺盛で社交的、親切丁寧な仕事ぶりで自然と周囲から信頼されます。
しかし、完璧主義でタスクを抱え込んでしまい、負担に感じることも。身を削って働きすぎないように、チームを俯瞰して見る意識が大切です。
部下や後輩への気配りがこまめ
些細な変化に気づけるため、部下や後輩への気配りが上手です。相手が欲しがる資料や情報を事前に察知して、サポートできるため多くの人に感謝されます。
大胆に行動するけど小さなミスでひとり反省会
好奇心旺盛で思い切った行動に出る一方、小さなミスに大きく落ち込んでしまいます。思いがけないトラブルに弱く、テンションが下がってしまいひとり反省会になることも。
気分にムラがあり「やる気があるとき」と「ないとき」の差が激しい
HSS型HSEは、気分にムラがあるといわれます。好奇心旺盛で新しい刺激を求めて行動するため、やる気があるときとないときの差が激しいです。
HSS型HSEあるある「生活」編
スケジュールを詰めすぎて後悔
さまざまな刺激を求めて行動するため、気づけばスケジュールがパンパンになっていることも。興味がわくと体験せずにはいられません。
新商品が発売されると買いたくなるが飽きるのも早い
好奇心旺盛のため、新商品にはすぐに飛びつきますが飽きるのも早いです。季節の変わり目では、コンビニの新商品を買いすぎてしまうことも。
海外旅行など行ったことのない場所に行くのが好き
新しい体験に興味関心が強いため、海外旅行など行ったことのない場所に行くのが好きです。普段と違う刺激を受けたいと考えます。
同じことの連続は退屈でも環境の変化は疲れる
同じことの連続に慣れてしまうと、刺激が減って退屈に感じてしまいます。しかし、刺激を求めて普段と違う環境に挑戦すると、情報過多で疲れてしまうことも。
このようなジレンマを抱えているHSS型HSEの方は多いです。新しい環境でチャレンジしたい気持ちはあれど、多くの刺激を受けてしんどくなってしまいます。
HSS型HSEとの上手な付き合い方
①HSS型HSEの性質を理解して受け入れる
HSS型HSEは障害や病気ではなく、生まれ持った特性です。まずは、特性をよく理解してありのままの自分を受け入れましょう。
HSS型HSEには、良い面がたくさんあります。たとえば人に親身に寄り添えるやさしさや、好奇心旺盛で行動力があるなど。こうした良い面を活かすことで、生きづらさを減らせます。
②居心地がいい人と一緒にいる
周囲の影響を受けやすいため、居心地のいい人と一緒にいると気分が落ち着きます。
HSPはポジティブな人や否定せず話を聞いてくれる人、共感してくれる人と相性のいい傾向にあります。ありのままの自分を受け入れてくれる友人を大切にしましょう。キャパオーバーにならないように自分にとって心地よい刺激を見つけることが大切です。
HSPと相性のいい人をさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
>> HSPと相性の良い人・悪い人って?【恋愛・仕事・人間関係で活かせる】
③積極的に休む
好奇心旺盛でアクティブに活動する一方、無意識のうちに疲れを溜め込んでしまいがちです。よって、疲れきってしまう前に積極的に休む努力が必要です。
- 半身浴をする
- ヨガ・瞑想をする
- 好きな音楽を聴く
- 自然豊かな場所で森林浴をする
- 好きなアロマの香りを楽しみながら眠る
上記のように自分の好きな方法でリフレッシュするように心掛けましょう。
まとめ:HSS型HSEあるあるを理解して上手に付き合おう!
今回はHSPの中でも外交的で、外部に刺激を求めるHSS型HSEのあるあるについて解説しました。繊細でありながら、好奇心旺盛で他人との交流を好む複雑な気質に悩む場面もあるでしょう。
しかし、HSS型HSEの真面目で気配り上手な気質に救われた方もきっと多いはず。HSS型HSEは、生まれ持った個性です。個性は強みになります。まずはこの記事や、他のもこもこブログの記事で自分の個性をしっかりと理解しましょう。個性を受け入れて、強みを活かせるきっかけになれば幸いです。