「HSPはフリーランスに向いていると聞いた」
「自分もフリーランスになりたいけど怖い」
「実際フリーランスってどうなの?」
職場の人間関係に悩み、フリーランスになることを考えている人もいるのではないでしょうか。この記事では、HSPがフリーランスに向いているのか気になる方に向けて以下を解説します。
- HSPが仕事がつらいと感じる理由
- フリーランスのメリット・デメリット
- HSPはフリーランスに向いているのか
会社勤めの他にも、フリーランスという働き方を考えるキッカケになれば嬉しいです。
HSPが仕事がつらいと感じる理由とは?
HSPが仕事がつらいと感じるのは何が原因なのでしょうか。主な理由は次の3つが考えられます。
- 人間関係で疲れてしまう
- 周りの目が気になって仕事に集中できない
- 仕事量が多すぎると何から手を付けていいかわからなくなる
それぞれ具体的に説明します。
①人間関係で疲れてしまう
HSPの人は、職場の人間関係や雰囲気を敏感に感じとります。
周りに共感する性質のため、職場で他人に対して気をつかい疲れてしまいます。不機嫌そうな人がいると緊張したり、誰かが怒られていると自分も怒られているように感じたり。
その結果、職場の人間関係をストレスに感じてしまいます。
②周りの目が気になって仕事に集中できない
HSPの人は、感情の反応が強くわずかな刺激にも気づくため周りの目が気になってしまいます。
刺激を受けやすい性質から、ストレスを感じてしまい上手く仕事に集中できなくなることがあります。
③仕事量が多すぎると何から手を付けていいかわからなくなる
HSPは同時並行処理が苦手な人が多いです。
多くの仕事の優先度を自分で決めようと考え過ぎてしまいます。結果、何から手を付けていいかわからなくなります。
HSPの特徴に理由がある│4つの性質「DOES」
上記のようなHSPが仕事がつらいと感じる要因には、HSPならではの気質が関係しています。
HSPを提唱したアメリカの心理学者アーロン氏によると、以下の4つの特徴があります。
人の気持ちを理解できる性質から、付き合う人の感情を敏感に受け取るのです。非HSPよりも職場から多くの刺激を受けるため、人間関係でつらいと感じやすいです。
>>【徹底解説】HSPとは?特徴・診断方法・発達障害との違いなど【繊細なあなたへ】
「自分がHSPかどうかわからない」方は、以下からHSP診断ができるのでチェックしてみてください。
>>【5分でHSP診断】HSP気質か簡単セルフチェック!自分の繊細さがわかる
フリーランスのメリット・デメリットとは?
前述したようにHSPが仕事がつらいと感じる場面は、会社勤め、とりわけ人間関係でストレスを感じてしまうことが多いです。
そこで、自由に働けるイメージのあるフリーランスなら「HSPに向いている働き方なのでは?」と考える人も多いのではないでしょうか。
実際にフリーランスとはどのような働き方なのか、またメリット・デメリットについても説明します。フリーランスについて理解して、自身の働き方を考えるきっかけにしてください。
そもそもフリーランスとは?
フリーランスとは、企業に所属せず個人で自由に仕事を請け負う働き方です。
自分の専門スキルや経験を活かして仕事を受注し、報酬を受け取ることができます。また、時間や場所にとらわれずに自由に働くことが可能です。
たとえばフリーランスの代表的な仕事としてライターやデザイナー、プログラマーなどがあります。
フリーランスのメリットとは?
自分のペースで自由に働ける
フリーランスは自分のペースで自由に働けます。仕事量や時間、作業場所など自分で好きに決めることができます。仕事の掛け持ちも可能なので、頑張り次第で収入UPも見込めます。
人間関係のストレスが減る
フリーランスは好きな人と仕事ができるため、出世争いや陰口など、職場の人間関係のストレスから解放されやすいです。
フリーランスも仕事の発注者など、人と関わることはあります。しかし会社員ほど密にコミュニケーションをとる機会はなく、人間関係のストレスを感じることは少ないです。好きな人を選んで仕事ができます。
好きな場所で無理なく働ける
好きな場所で無理なく働けるのもフリーランスのメリットです。おしゃれなカフェや図書館など、自分の好きな場所で働けます。会社員のようにオフィスの決められた席で働く必要はありません。
フリーランスのデメリットとは?
仕事や収入が不安定
フリーランスは仕事や収入が不安定です。会社員は指示された仕事をこなせば毎月決まった金額を受け取ることができます。しかし、フリーランスは案件により仕事や収入が変動します。
収入を得るには仕事を受注したり自動で収入が発生する仕組みを構築する必要性があります。
自己管理が大変
自分の裁量で仕事を進められるため、仕事量や進捗などを自分で管理する必要があります。仕事を受注しすぎると寝る間を惜しんで仕事をすることも。また、外出の機会が減り生活リズムが乱れて体調を崩してしまう可能性もあります。
業務に慣れるまでは予定表やTODOリストを作るなどの工夫が必要です。
孤独を感じる
フリーランスは孤独を感じる人が多いです。自宅が職場の場合、誰とも会話しない日々が何日も続くことも珍しくありません。
孤独を感じる場合、コミュニティに所属したりコワーキングスペースを活用してコミュニケーションを取るなどの対策も必要です。
有給休暇がない
会社員は仕事を休んでも有給休暇により収入が保障されます。しかし、フリーランスは自動で収入が入る仕組みを作っていない限り、働かないと収入はありません。多く休むほど収入が減ってしまいます。
そのため、体調管理の徹底や休暇のバランスを自分で考える必要があります。
事務作業や確定申告が大変
会社は従業員の税金や社会保険をすべて管理し、適宜対応しています。しかし、フリーランスはそれらをすべて自己責任で対応する必要があります。
経理や事務処理をサポートしてくれる便利なサービスを利用して慣れていきましょう。
社会的信頼が低下する場合も
日本ではフリーランスの認知がまだ低く、会社員のほうが社会的に信頼されます。フリーランスでは賃貸を借りられない、ローンが組めない、保育園の入園が不利になるといったケースもあります。
フリーランスが加入できる協会や給付金制度など、各種サービスを活用する対策が必要です。
HSPはフリーランスに向いている?向いていない?
フリーランスに向いているHSPとは?
以下に当てはまるかたはフリーランスに向いている傾向が強いです。
- 自己管理能力が高い
- 自主性がある
- 責任感が強い
- 自己研鑽できる
フリーランスは自分の裁量で仕事を進めるため、仕事量やスケジュールなどはすべて自分で管理します。仕事を責任をもって管理しなければ、取引先に迷惑をかけます。最悪の場合、信用を失い契約を解除されてしまいます。
また、フリーランスは自分のスキルやノウハウが報酬に直結します。日々新しいスキルを学ぶ貪欲さも必要です。
一人で仕事が完結するまでのプランを立てて遂行したいHSPはフリーランスに向いています。
フリーランスに向いていないHSPとは?
反対に、以下に当てはまるかたはフリーランスに向いていない可能性があります。
- 自己管理能力が低い
- 自発的に動くのが苦手
- 自己研鑽が苦手
フリーランスは会社員のように上司から管理されることがありません。仕事量やスケジュールを誰かに管理されたい、新しいスキルを学ぶことに抵抗のあるかたは会社勤めのほうが向いているかもしれません。
フリーランスは自分を制御する強い自制心が必要です。無理をせずに仕事が進められるような仕組みを考えましょう。
HSPがフリーランスを目指す前に考えるべきこと
向き不向きを見極める
ここまで読んでフリーランスに向いていると思ったかたは適正がある可能性が高いです。反対に、向いていないかもしれないけど挑戦してみたい方は以下を意識して生活しましょう。
- 平日・休日関係なく規則正しい生活を送る
- 会社から与えられた仕事を納期までに完結できるプランを考える
まずは自身の体調やスケジュールを自分で管理できるように意識しましょう。フリーランスの適正が高くなり、挑戦する自信がつきます。
まずは副業から試してみるのもオススメ
まずは副業から試してみるのもオススメです。終業後や休日などの空いた時間に仕事をするので大変ですが、メリットも多くあります。
副業から試すメリットは以下の通り。
- 実務で仕事に必要なスキルが身につく
- 自己管理能力が高くなる
- 独立の基盤になる
- 自信がつく
まずは副業からはじめてスキルや自己管理能力を身につけてからフリーランスになる選択肢を考えるのも現実的でしょう。
まとめ:HSPとフリーランスの相性は人それぞれ│無理のない働き方を考えてみよう!
今回はHSPはフリーランスに向いているのかについて解説しました。会社員とフリーランスにはそれぞれにメリット・デメリットがあります。
フリーランスの働き方を理解し、自分が向いている働き方なのか一度考えてみましょう。仕事がつらいと感じる原因を解決できれば、幸せに生きやすくなります。
あなたがありのままの自分で働ける環境に出会えますように。