まずはインタビュー動画をチェック!
「あの人はあんなに頑張っているのに、なんで自分はできないんだ。と常に周りの人と比較しては落ち込んでいました。”あの人みたいにできない自分”に罪悪感を感じていたんです」
そう話すのは、TwitterやYouTubeなどのSNS媒体でライティングスキルやフリーランスの学び・気付きを発信しているフリーWebライターの七瀬ユウさん。
着実にステップアップしていく七瀬さんの姿は、Webライターの励みとなっており、道標のような存在。
七瀬さんはもこもこ運営メンバーの一人で、内向型のHSP気質を持ちます。その気質を活かした相手を思いやれる文章力で、ライターチームのリーダーとしても手腕を発揮しています。
Webライターを志す方にとって、憧れの存在である七瀬さん。そんな彼女もHSP気質だと知る前には、周囲と比較し悩んだ過去があったそう。
七瀬さんが、気質を受け入れるきっかけとなったエピソードや受け入れてからの変化を伺ってきました。
周りと比較し悩んだ過去
七瀬さんが、HSPだと気付いたきっかけを教えてください
ブロガーで作家のはあちゅうさんがInstagramで、HSP診断の結果を載せていて、そこで初めてHSPという単語を知りました。
HSPってなんだろう?と疑問に思い診断をうけたところ、内向型HSP気質との診断を受け、「あ、私ってHSPなんだ」と認識したのがはじまりです。
診断内容にHSPの特徴が記載されていたのですが、今まで私が悩んできたことが書かれていて驚きました。
どのような特徴が当てはまっていたのですか?
HSP気質を持つ人は、刺激に敏感で疲れやすいという部分が特に当てはまっていると感じました。
小さいころは、時計の針の動く音がどうしても気になって眠れなかったり、「いつもと違う」と感じるとソワソワしたりしていましたね。
HSPの特徴そのものですね。
疲れやすさもあったとのことですが、どのようなときにそう感じていたのですか?
学生時代吹奏楽部に所属していたのですが、帰宅後は疲れすぎて何もする気力が起きず、制服のまま寝てました。
母親からも「大丈夫?」と心配されるほど疲れ切っていたんです。
同じ部活や運動部の子は、部活後も勉強に励んだり遊んだり出来ているなかで、自分はできない。「なんでわたしは、ちゃんとできないの?」と劣等感を感じていました。
どうにか改善したいと思っていたのですが、どう頑張っても変えられない……。
HSPと知る前は、自分のことを”怠け者で努力ができない人間”なんだって思い込んでいました。
HSP気質と知ったことが、自分を認めるきっかけに
周りの人と無意識に比べ、罪悪感を抱いていたのですね。HSP気質と知ったときは、どんな気持ちになりましたか?
安心した気持ちが大きかったですね。
今まで自分が悩んでいたことは、気質によるものが大きいのだと知り、自分を認められるきっかけになりました。
すぐに、ご自身の気質を受け入れられましたか?
全然(笑)最初HSPを知った時は「そんな気質があるの!?」と衝撃が走りました。
まずは、自分の気質を理解しようと考え、HSPについての本を読むことで理解を深めていき、徐々に落とし込んでいきました。
HSPに関する知識をいれることで、理解を深めていったのですね。ご自身の気質を知ってから生活のなかで意識していることはありますか?
予定を詰め込まずに、充電する時間を設けようと心がけています。
私はHSPの中でも内向型の要素を含んでいるので、長時間人と過ごしたり、話しすぎたりすると疲れます。
その疲れを持ち越さないためにも、スケジュール管理を工夫して予定を詰め込まないようにしたり、リフレッシュして充電する時間を作ったりしています。
会社員のときには、休日をすべて友人と会う時間に充てていたのですが、どちらかだけに予定を入れて、残りのお休みはひとりで過ごすなど予定を調整していました。
ひとり時間を意図的に作っていたのですね!ちなみに、ひとり時間でどんなことをしてるんですか?
完全に自分の好きなことをしています。
アニメ見たりゲームしたり、あとはYouTubeが好きなのでカワウソの動画をみています(笑)
カ、カワウソ!?かわいい(笑)
(笑)
自分の好きなことをする時間をしっかり確保しながらも、一か月後、三か月後、半年後には”自分がどうなっていたいか”を考える時間もとっています。
想像力が豊かなHSPだからこそ、未来を考える時間は必要ですよね。週に何回くらいひとり時間を確保しているんですか?
しっかり取るのは週に1回くらいです。日々の生活のなかで、お散歩する時間をとるなど、自分が好きなことをする時間をとるように意識しています。
内向型HSPのつよみ
仕事をするなかで、”HSP気質が役立っている”と感じたエピソードはありますか?
細かい誤字脱字や文章の言い回しに気付きやすいところですね。
わたしよりもライター歴が長い方から、校正・校閲の仕事依頼を受けたとき、「わたしの何十倍も細かく見てくれて、助かりました!」と言ってくださったことがあって。
「HSP気質が役立っている!」と実感し嬉しかったです。
あとは、できているかは分からないですが、相手の気持ちを想像できることかな……?
できてます!!(笑)
ありがとう(笑)
文章を書くときこそ、相手を思いやる力が活かされますよね。
文章を書くために求められるものは、読者の気持ちに寄り添うこと。
SEOライティングなどテクニックを要するものも、結局は読者目線で文章を書けているかどうかが一番大切。
そこがWebライターとして大事な部分なので、自分の気質が役立っているなと思います。
もこもこの活動を通して、新たに気付いたことなどはありますか?
ブログとTwitterの文章を書くとき、自分自身の生活を振り返れることですね。
例えば、HSP気質は疲れやすいから、ちゃんとゆっくり休む時間をとってね。と文章を書くことで「最近全然休めていなかったな」と自分の生活を振り返るきっかけにもなるんですよね。
他のメンバーが担当する文章を読み、励まされることも多いです。
励まされる気持ち、分かります。
HSP気質をもつみなさんに伝えたいことを教えてください。
過去のわたしは、HSPを知ることで救われました。
「自分にはこんな気質があるんだ」と知ることで、他人と比較し落ち込むことがなくなり、生きやすくなったんです。
過去のわたしのように、悩んでいる人を救いたい。そんな思いでもこもこの活動をしています。
もこもこを通して、自己理解を深めたり、気質を活かそうと工夫したりする方が増えてくれたら嬉しいなと思います。
そこまでいかなくても、「こんな気質があるんだ!」とHSPのことを知るきっかけのひとつになればいいなと感じています。
自分のいい面に目を向ける人が、少しでも増えてくれれば嬉しいです。
自分の気質を受け入れ、理解することが最初のスタートですね。
本日はお話いただきありがとうございました!