「他人の顔色を伺ってしまって気になる…」
「この人と付き合っていて大丈夫なのかな…」
HSPは学校や職場、友達・恋人との関係で悩んでしまう方は多いと思います。
近くにいる人が不機嫌にしていると「自分のせいかな…」と動揺してしまうこともありますよね。HSPが心地よい人間関係を築くためには、まず「相性の良い人を知る」ことがおすすめです。
そこで今回は、人間関係でお悩みのHSPの方へ次のことを紹介します。
- HSPと相性がいい人・悪い人の特徴
- HSPが人間関係で疲れない方法
恋人や友達を作るときの参考にしていただければ嬉しいです。
【友人編】HSPと相性の良い人の特徴【5選】
前向きな人
HSPは前向きな人と一緒にいると、元気をもらえます。前向きな人はクヨクヨせず、ポジティブに物事を考えられるため、明るいエネルギーを持っています。
一緒にいると相手の顔色をうかがうことなく安心して接することができるでしょう。
明るさを分けてくれる人といると、あなたの心も温かくなるはずです。
自分の話ばかりしない人
自分の話ばかりせず、質問上手で聞き手にまわってくれる人とは良い関係を構築できるでしょう。
HSPは、基本的にとても聞き上手です。人間は話をしたい生き物なので「ただ話を聞いてほしい人」がHSPの周りには集まってしまうことがあります。
ふと気づいたら人の話を聞いてばかりで、「自分のこと全然話せてないな…」ということはありませんか?そうなるとHSPはただただ疲れてしまいます。
自分の話もほどよく聞いてくれる方と一緒にいると心地よさを感じるでしょう。
否定せず話を聞いてくれる人
どんな話も受け入れ、寄り添ってくれる人は一緒にいる人を明るい気分にしてくれます。
気持ちよく話をしていたのに、いきなり「それは違うと思う」と言われると否定された気持ちになりませんか?HSPは人一倍繊細なので、ちょっとした否定の言葉に傷ついてしまうことがあるかもしれません。
対して、否定せずに話を聞いてくれる友達は安心しませんか?話を聞いてくれる存在はあなたを安心させてくれるはずです。
共感してくれる人
共感力が高い人は、人の気持ちに向き合うことができ、周りの意見を尊重できます。
あなたの話に耳を傾けてもらえるだけでなく、「うん、わかる!」と楽しそうにリアクションしてもらえると、より満たされた気持ちになりませんか?
あなたの考えに心から興味をもってくれる人と一緒にいると、もっと自分のことを話したくなりますよね。
上から話さない人
人を見下したり、偉そうな言い方を決してせず、誰にでも分け隔てなく接する人を大事にするようにしましょう。
上から目線で偉そうな人とは話していても楽しくありません。対等な関係でお付き合いできる人と一緒に過ごしたいですね。
【友人編】HSPと相性の悪い人の特徴【5選】
怒りっぽい人
すぐに怒る人はHSPと相性が悪い傾向にあります。
自己顕示欲が強く根に持ちやすい人は、怒りやすいと言われています。基本的に穏やかなHSPは、自分の発言が怒りっぽい人の気を悪くしていないか、気が気でないかと思います。
明らかに八つ当たりばかりされて「もう相手にしたくない」と思えば距離をおくのも一つの手です。
何でも否定的な人
否定的な物言いをする人と会話をすると、HSPは疲れてしまう傾向にあります。
否定の言葉をそのまま受け取ってしまいやすいHSPは、ますます自己肯定感が低くなってしまうのです。
否定的なことを言われて傷つきやすいなと感じる場合は、自分を守るためにもその人との関わりを減らしましょう。
衝動的な人
空気を読まない言動が目立ち、感情の起伏が激しい衝動的な人と付き合うと辛くなってしまいます。
HSPは変化があると動揺しやすいため、ペースを頻繁に乱されると戸惑ってしまいます。
自分と似たペースの人と一緒にいるほうが、落ち着けますよ。
自分の利益だけを考える人
相手を優先して自己犠牲しがちなHSPは、自分さえよければよいと考える人と付き合うと振り回されてしまいます。
自己中心的な人と一緒にいることで自分が疲れてしまうのです。
できるだけ関わらないようにして過ごすのも得策です。
無神経な人
自然と気配りができるHSPにとって、思うがままに発言したりする無神経な人と接していると「なぜ人の気持ちが分からないの?」と悩むことが増えてしまうかも。
本当に傷ついたときは、嫌だったという気持ちをきちんと伝え、改善が見られないようでしたら、一線を引いたお付き合いを心がけましょう。
無神経な人を相手にし過ぎるとストレスが溜まってしまいますよ。
【恋愛編】HSPと相性の良い人の特徴【5選】
人生設計が明確な人
「どんな人生を送りたいか?」を考えることを人生設計といいます。理想の人生・生活をイメージでき、それを実現すべく行動している恋人となら安心した将来を描ける可能性が高いです。
HSPの中には将来に不安を感じてしまいがちな方も少なくありません。
大切にしたい価値観があなたと合っており、自分との関係を将来的に考えてくれる誠実な人がいたなら大事にしましょう。
感情の起伏が激しくない人
HSPは冷静でいつも態度が変わらず、感情の起伏が少ない人とは相性抜群。周囲をよく見ていてトラブルにも強いので、とても頼りになります。
HSPは自分と他人の境界線が薄く、周りの感情に影響されやすいです。そのため感情表現が激しい人と付き合うと、自分の感情もコントロールできず心身共に疲れてしまいがちなので気をつけましょう。
周りと比べない人
人はついSNSの情報や周りの状況と自分を比べてしまいがちですが、周りと比べずにあなたの良さを見てくれる人は素敵ですね。他人と比べない人は、HSPの個性も尊重してくれる傾向にあります。
反対になんでも比較してしまう人は周囲からの評価を気にしたり、人を羨む傾向が強いので、本当に幸せな関係を築きにくいです。
否定しすぎない人
HSPは自己肯定感が低く、ただでさえ自分を否定してしまいがち。恋人に自分の意見が否定されてばかりだと、自分が嫌われているのではないか?と思って不安になってしまうことも…。
そんなあなたを否定をしない人は、豊かな想像力と広い視野を持ち、自分とは違う考え方をするHSPを理解してくれます。またあなたを傷つけまいという純粋な優しさも持っています。
相手を否定せず、お互いの良いところも悪いところも認めて尊重し合う良い恋愛をしたいですね。
愛情表現してくれる人
自己肯定感が低いHSPは、恋人の愛情を感じられると「こんな自分でも必要とされているんだ」と心が満たされます。
あなたの恋人は、好きという気持ちを真っすぐに表現したり、あなたを喜ばせてくれますか?きちんとした愛情表現がある人とは安心した付き合いを続けられます。
【恋愛編】HSPと相性の悪い人の特徴【5選】
感情の起伏が激しい人
HSPは、機嫌がいいと思っていたらすぐに感情的になって怒るなど、感情の起伏が激しい人とは相性が悪いです。
真面目で他人の気持ちに敏感なHSPは、感情的になりやすい人と付き合うと、相手のペースに巻き込まれストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。
「振り回されるのが好き」という人でない限り、付き合っていくのは大変です。
常にべったりな人
多くのHSPはべったりとした付き合いを好みません。
例えば、常に連絡をすることを義務付けられたり、他の異性と接することを許されなかったりするなど、束縛が強いと感じた場合は要注意です。依存的な恋愛は負担をもたらします。
世の中には常にべったりしたい人もいますがHSPの場合はパートナーがいても「ひとりの時間も大切」だと考える人が多いです。お互いに自立した恋愛ができる相手とは相性がいいでしょう。
HSPと向き合う姿勢がない人
恋愛関係になる前に、相手があなたの気質を受け入れ歩み寄る姿勢があるか、確かめたほうがいいでしょう。お相手はあなたの繊細さをきちんと受け止めてくれる人でしょうか?
もしHSPであることを打ち明けたときに「思い込み」「考えすぎ」などと否定されてしまうと、傷ついてしまいますよね。自分のペースや考えを押し付ける人は避けるのが賢明です。
お互いが相手を理解しようという姿勢が見られないと、距離は縮まりません。
だらしない人
生活、お金、人間関係など「だらしない人」にもいろいろいますが、共通して言えるのは、自分のことしか考えない自己中心的な人が多いということです。
自分が楽をしたり、いい思いをするためであれば、HSPのあなたが辛い思いをしようが関係ありません。
誠実なHSPとは基本的に合わないことが多いので避けましょう。
悲観的で暗いネガティブな人
共感力の高いHSPは、悲観的に物事を考えてしまうネガティブな人と付き合ってしまうと、あなたまで暗く後ろ向きな考え方に染まってしまう危険性があります。
また悲観的な人は、精神面が弱くいわゆるメンヘラ的な要素があることも多いです。一緒にいて疲れてしまう場合は、無理せず関わらないのが1番です。
HSPが人間関係で疲れない方法
①頼まれごとはすぐに引き受けない
HSPは頼まれごとがあるとどんどん引き受けてしまいがち。すぐに引き受けないよう心がけましょう。
たとえば友達に何か頼まれたときや、仕事を追加で依頼されたとき。すぐにOKせずに、「いったん確認するね」と持ち帰ってから返事をしましょう。
もし断るときは「なぜ出来ないのか」を説明して、相手も納得できるような伝え方をすれば大丈夫です。自分が無理なくできる範囲で人を助けるようにしましょう。
②きちんと観察して、心の「境界線」を意識する
「なんかあの人イラついている…何かしたかな」
相手の顔色が気になったときは本当に自分のせいなのか疑ってみましょう。実は勘違いだったり自分以外に原因があることもあります。落ち着いてじっくり観察してみてくださいね。
そもそも「イライラしている」というのは、相手自身にしか解決できない問題なので、あなたのせいではないのです。このように、自分と他人の心に明確な境界線を引くと楽になれます。
③自分を客観的に見て長所をみつけてみる
たとえば誰かから褒められたとき、裏の意味まで考えて
「これだけで褒めるなんて嫌味かな」
「やる気を出させたくて言ってるの?」
など疑ってしまうことはないですか?
そんなときは、自分を客観的に見て、他人だと思って考えてみると素直に誉め言葉を受け取れます。
また、日記などで気持ちを文字に書き出すと、自分を客観視できます。自己否定をやめて、自分のよいところに注目する習慣をつけると、気持ちが軽くなる効果が期待できますよ。
④無理に笑顔を作らない
本当はしんどいのに笑っていること、ないでしょうか。
気持ちが明るくないときは無理して笑う必要はありません。無理に笑顔を作れば、自分に対して罪悪感が生まれ、自己肯定感が下がっていくからです。
ありのままの感情を出すことで、相手が自分の気持ちを理解してくれることもあります。偽りの自分を演じるのではなく、素の自分を表現しましょう。
⑤断る準備をしておく
あなたはどんな時、人からの頼みを断れないでしょうか?
頼まれごとや急なお誘いは、断る理由がないと断りづらいものです。
あらかじめ「予定がある」「体調が悪い」「他に頼まれていることがある」など断る言葉を考えて準備をしておきましょう(もちろん嘘はダメです!)。
それでもハッキリ断りづらいときは「こうであれば出来ます」などの交渉もしてみてくださいね。
HSPと相性のいい仕事は?
①人の心や体を癒す仕事
優しくて人の気持ちに寄り添える方が多いため、心理カウンセラーやマッサージ師、看護師などに適性があります。
➁動物や植物に関わる仕事
感覚的に相手を理解できる気質を活かせるため、農業、植物園や動物園のスタッフ、ペットショップ店員など生き物のケアができる仕事はピッタリです。
➂正確さが必要な仕事
HSPは誤字脱字を見つけるなど細かい間違いに気づける性質があるため、検査や検品作業、事務、経理などのルーティンワークに向いています。
④Web系の技術職
ひとりでじっくり作業するのが好きで、使う人の気持ちを想像できるHSPにはWebデザイナー、Webライター、エンジニアなどWeb関係のお仕事も向いています。
⑤ものづくり・クリエイティブな仕事
繊細で敏感な気質は、美的感覚に優れていることでもあるためハンドメイド作家、編集・製作、コピーライターなど新しいものを創造する仕事に適性があります。
人によって興味を持てるものは違うので、自分の長所や強みを活かした仕事を選びましょう。
詳細は以下の記事を読んでみてください。
>> HSPに向いている仕事・向いていない仕事は?特徴や選び方を解説【適職探し】
まとめ:相性のいい人と心地よい人間関係を築こう
最後に、HSPと相性のいい人の特徴をまとめます。
- 感情が安定していて前向きな人
- 否定せず、共感しながら話を聞いてくれる人
- 他人と比べるのではなく、あなたの気持ちを受け止めてくれる人
HSPは周りの環境や人から影響を受けやすく、相性のいい相手と一緒にいることは大切です。あなたと相性のいい人は必ずいるので安心してくださいね。