テレビやSNSなどでも耳にする機会が増えてきた「HSP」。
最近ではHSPに関する本も数多く出版されています。
しかし、数が多すぎてどの本を買えばいいのか分からない、とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
- HSPのことが知りたい
- 自分のことが好きになれない
- 毎日しんどくて、少しでも気持ちがラクになる方法を知りたい
こんな悩みを抱えている方におすすめしたい本14冊をご紹介します。
前向きな気持ちになれたり、HSPとの向き合い方について学べる本ばかりです。
「HSP」とは何かを解説!
HSPとは「Highly sensitive person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、生まれつき感受性が強くて敏感な気質をもった人のことを指します。
カリフォルニアの心理学者エイレン・アーロン博士が提唱した概念で、次の4つの気質に当てはまる人を総称してHSPとしています。
最近では「繊細さん」と呼ばれることも増えており、人口のおよそ5人に1人がHSPだと言われています。
HSPについて詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください!
>>【徹底解説】HSPとは?特徴・診断方法・発達障害との違いなど【繊細なあなたへ】
HSPの悩みとは?
些細なことまで敏感に感じとってしまうHSP。
他の人の気分や感情に振り回されやすく、その場の空気を読み過ぎてしまうため人一倍疲れてしまうことも。また刺激に対しても過敏に反応してしまうため、強い刺激を受けてしまうと日常生活に支障をきたすこともあります。
ただ、人が気付かないような些細なことに気付けたり、共感性に優れているのはHSPの長所とも言えます。
HSPにおすすめの本を紹介!
HSPの本を初めて読む方にオススメ!
鈍感な世界に生きる敏感な人たち
イルセ・サン 著
デンマークの心理療法協会の会員でもあり、数年間デンマーク国教会の教区司祭を務めた作者が心の落ち着くような語り口調でHSPへの肯定や共感をしてくれるため、前向きな気持ちにさせてくれる心癒される一冊。
ご本人もHSPであるためか、HSPの細かい悩みや繊細さにまで目を向けており、生きづらさや、悩み苦しんでいる人におすすめです。
冒頭の「HSPチェックリスト」では自分がどれくらい敏感なのかが点数で分かります。また、巻末には「HSPのためのアイデアリスト」が付いており、心優しいアドバイスに溢れています。
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本
武田 友紀 著
50万部を突破したHSP関連の本で一番のベストセラー。(2022年4月現在)
HSP専門カウンセラーであり、作者ご本人もHSPであることからHSP目線で分かりやすく説明している一冊。
HSPの特徴や悩みを可愛らしいイラストとともに丁寧に説明されています。
また、HSPが自分の心に正直にラクに生きられる具体的な方法を紹介しているため、HSPで悩んでいる人におすすめです。
本書は漫画版も出版されているため、活字が苦手という方にはこちらがおすすめです。
「敏感すぎる自分」を好きになれる本
長沼 睦雄 著
HSPの入門書としておすすめの一冊。
作者は精神科医であり、日本では数少ないHSPの臨床医。
実際に、多くのHSPの方の悩みや相談を受けてきた経験から、HSPの特徴が分かりやすく書かれています。また、医師としての視点からHSPの特徴や具体的な行動療法を、優しい言葉とともに解説しています。
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。
エレイン・N・アーロン 著
HSPの概念の生みの親であるエレイン・N・アーロン博士の「HSP」という言葉を広げるキッカケとなった一冊。
HSPの経験則から書かれた本というよりも学術的な見地に基づいた内容で、しっかりと論理的にHSPを知りたい方におすすめ。
HSPへのインタビューを通して子ども時代や思春期のことを振り返っており、「自分が変わっていた訳ではないんだ」と感じさせてくれます。
ただ、内容やボリューム的に活字に慣れていない方には取っつき辛いかもしれませんが、HSPに関して深く知ることができます。
HSCの子育てハッピーアドバイス
明橋 大二 著
「お昼寝の時間になってもなかなか眠らない…」
「服のタグがチクチクするから洋服を着てくれない…」
このような敏感なお子さんの子育てで悩んでいる方におすすめの一冊。
タイトルのHSCとは「Highly Sensitive Child」の略で人一倍敏感な子供のこと。
この本ではHSCがどんな特性をもった子供のことなのか、どのように接すればいいのか、お子さんの成長のためにはどうすればいいのかといったHSCの子育てに関して、温かい語り口と可愛らしいイラストの漫画形式で解説されています。
落ち込んでいた心をラクにしてくれる本
ゆる~い禅 - 一日一禅! 今日からはじめる
枡野 俊明 著
一見、取っつきにくく難しそうなイメージの「禅」を可愛いイラストとともにゆる~く分かりやすく解説してくれる一冊。
仕事や人間関係、日常生活でイライラせずに心穏やかに過ごしたいというHSPにおすすめの本です。思考の切り替え方や心をラクにしてくれる方法を優しい言葉で教えてくれます。
また、9時以降は情報デトックスや季節のお花を飾るなどすぐに実践できる内容が満載で禅の精神を身近に感じることができます。
自分を休ませる練習 しなやかに生きるためのマインドフルネス
矢作 直樹 著
頑張り過ぎて疲れてしまうHSPにぜひ読んで欲しい一冊。
作者は医療の現場で15年間にわたり人間の生と死に向き合ってきた医師の矢作直樹さん。
一つ一つがコラムのようになっており、穏やかな語り口で生きるためのアドバイスを事例も交えて書かれています。
救急医療の最前線に立ってきた作者だからこそ、一つ一つの言葉が心に沁みてきます。
肩の力を抜いて読めるため、タイトルの通り「自分を休ませる」のにピッタリの本です。
多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。
Jam 著 / 名越康文 監修
Twitterで累計50万以上リツイートされた話題の4コマ漫画が書籍化。
SNSでのモヤモヤや、会社の人間関係など日常生活で起きる不満や悩みから心を守る64の考え方を可愛い「パフェねこ」が分かりやすく紹介しています。
HSPに関しての記述は特にありませんが、イラストのゆるさと「確かにそうだよね」と共感したくなる内容ばかりで心がしんどい時にこそ読んで欲しい一冊。
私は私に時間をあげることにした
レディーダック 著
作者はSNSのフォロワー数が15万人以上と韓国で人気のイラストエッセイニスト。
可愛いイラストと温かい言葉が心に沁みる一冊です。
優しい文章で何気ない日常を描いており、読み終わった後には心がフワッとラクになります。「頑張りすぎなくていいんだよ」と語りかけてくれるようで、自分を見つめ直すキッカケにもなる本です。
自分に自信が持てず、日々生きづらさを感じているHSPにおすすめです。
生きづらさを感じている人にぜひ読んで欲しい!
嫌われる勇気
岸見一郎・古賀史健 著
自己啓発書として国内で200万部以上の売上を誇るベストセラー。
この本を原案としたドラマも放送されるなど、一度はタイトルを目にした方もいるのではないでしょうか。
アルフレッド・アドラーの「アドラー心理学」を哲学者と青年の対話形式で解説しています。
アドラー心理学では「全ての悩みは対人関係にある」としており、この本では自分らしく自由に生きるためには「嫌われる勇気」が必要と書かれています。
人間関係で悩み、生きづらさを感じているHSPにはぜひ読んで欲しい一冊です。
自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい 仕事・恋愛・人間関係の悩みがなくなる自己肯定感の高め方
田中 よしこ 著
一番知っている様で、意外と知らない「自分の気持ち」。
この本では自分の心を整理していき、仕事、恋愛、人間関係など様々な悩みの沼から抜け出すためのヒントを与えてくれます。
作者はマインドトレーナーの田中よしこさん。
マインドトレーナーとしての知見から、自分の思考と気持ちを見直して、自己肯定感を高める方法を解説している一冊。
自分に自信が持てず、「自分のことが分からない」といつもモヤモヤした気持ちを抱えるHSPにおすすめです。
精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト
樺沢 紫苑 著
「他人の目が気になる…」
「自分に自信が持てない…」
など、日々生きづらさを感じているHSPにおすすめの一冊。
作者は『アウトプット大全』や『神・時間術』などのベストセラーを生み出してきた精神科医の樺沢紫苑さん。
「ストレスとは何か?」という基本的な内容から、「人との付き合い方」や「SNSとの向き合い方」などストレスフリーな生き方を送るための要素が分かりやすく書かれています。
また項目ごとに参考となる本や映画も紹介されており、読み応え抜群です。
自分のことがもっと好きになる本
モノから学びます 今日がもっと好きになる魔法
イム・ジーナ 著
韓国で活躍するイラストレーター・エッセイストのイム・ジーナさんによる人気のイラスト「モノ」エッセイ。
身近な「モノ」に対しての優しい視点や「モノ」を通して得られる学びが、優しい文章とほっこり可愛いらしいイラストで綴られており、温かい気持ちにさせてくれる一冊。
読んでいくと他人の目を気にして自分に嘘をついて生きるより、自分のために無理なく生きることの大切さが分かっていくため、他人軸で生きてしまうHSPにおすすめの本です。
雨でも晴れでも「繊細さん」
武田 友紀 著
「毎日生きづらい…」
「自分らしいって何だろう…」
そんな悩みを抱える方におすすめの一冊。
この本は「繊細さん」という言葉の生みの親であるHSP専門カウンセラーの武田友紀さん初のエッセイ本です。
自分の心の声に耳を傾けて、「自分が本当は何がしたいのか」を丁寧で優しい語り口で気付かせてくれます。
学べることも多く、HSPだけでなく非HSPも楽しめる一冊になっています。
まとめ
今回は、HSPにおすすめの本を紹介しました。
考え過ぎて疲れてしまったり、なんとなく生きづらさを感じているHSPにおすすめの本ばかり。この機会にゆっくり本を読むことで、今まで気づかなかった新しい発見も得られるはずです。ぜひ自分にピッタリの一冊を探してみてください。
今回紹介した本でキミのココロくんが少しでもラクになったら嬉しいな♪