大切な我が子であっても、子育てに疲れてしまうHSPママは少なくありません。
子どもとの接し方で悩んだり、育児と家事の両立に息つく暇もなかったり…
「どうしてうまくいかないんだろう…」
そんな思いを抱える方も多いのではないでしょうか。
HSPが育児とうまく付き合うには「無理せず頑張りすぎないこと」が大切です。
そこで、今回はHSPママが今までより楽な気持ちで子育てができるよう、次のことを紹介します。
- HSPの子育てあるある
- HSPの母親が子育てをする上で気をつけるべきことは?
- HSPの母親が子育てと上手く付き合っていくコツ
子育ては長期戦。
HSPママが子育てと向きあう上で大切にしたいこともお伝えします。
赤ちゃんから一人前になるまで、子どもを育てるのは大変だよね。
【ママさんへ】あなたの悩みはHSPが関係しているかも?
「子どものお世話をしていると疲れてしまう…」
「子どもの泣き声や騒ぎ声を聞くのがつらい…」
そんな子育てママさん特有の悩みは、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の気質が関係しているかもしれません。
HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略称で、生まれつき感受性が強くて敏感な気質をもった人のこと。
HSPを提唱したアメリカの心理学者アーロン氏によると、特徴は以下の4つです。
>>【徹底解説】HSPとは?特徴・診断方法・発達障害との違いなど【繊細なあなたへ】
「自分がHSPかどうかわからない」という方は、こちらからHSP診断もできるのでチェックしてみてくださいね!
>>【5分でHSP診断】HSP気質か簡単セルフチェック!自分の繊細さがわかる
4つの特徴にあるように、HSPは情報を深く受け止めたり感受性や共感力が高いので、刺激を過剰に受け取ってしまく疲れやすい傾向にあるのです。
これらの特徴により「子育てがつらいな」と感じる場面が生じやすいといえるでしょう。
例えば、生まれたての赤ちゃんがいる場合、子どもにつきっきりな上、泣き声などの強い感情に刺激を受け、グッタリしてしまいがちです。
また、HSPは一度悩みだすとなかなか抜け出せません。
「正しく子どもを育てる」という使命感にあふれるあまり、子どもとの接し方でうまくいかなかったことをひきずりがち。そんな自分を責めることでますます心が疲れてしまう…ということも起こり得ます。
HSPの母親が「子育てでつらいこと」あるある
子どもとの刺激の多い暮らしに疲れてしまう
HSPは強い刺激が苦手ですが、子育て中は刺激を避けるのが難しい場面が多々あります。
- 強い光や音が苦手で、子どもに注意を払いながら出かけるとすぐ疲れてしまう
- 子どもが泣き止まず耐えられない
- たくさんの子どもが騒ぐ声が苦手
上記のような小さなことでも刺激に感じてしまい、疲れを感じやすくなります。
ママ友付き合いが負担になる
価値観や性格が合わないママ友と一緒にいると疲れてしまう、という悩みもよく聞きます。
- 子どもの友人関係を優先して付き合うが、実際は話が合わずどっと疲れる
- 新しい人間関係が多くて、たくさんの人に会うだけで疲弊する
ママ友付き合いは「子ども同士が同い年だから」「子ども同士の仲が良いから」という理由で始まります。
そのため、このような現象が起こりやすいのです。
自分より子どもを優先して頑張りすぎる
子育てをしていると、どうしても「子どもが最優先」になりがちです。
- 子どもの寝起きに左右され、睡眠時間が減る
- 育児と同時並行で家事も完璧にこなす
- 自分の趣味などやりたいことを我慢して子どもの面倒を見る
など、HSPは息抜きをする暇もなく頑張りすぎてしまう傾向があります。
子どもに共感しすぎてしまう
共感力が高いHSPは、子どもに対して感情移入し過ぎてしまうこともあります。
例えば、自分の子どもが「悲しい」「つらい」などの気持ちを感じている時、親としてはもちろん心配ですよね。
HSPの場合、そのネガティブな感情に共感し、自分自身までとても苦しくなってしまうことがあるのです。
感情を爆発させてしまい反省
子育てをしていると、子どもに怒りの感情を感じてしまう場面があるでしょう。時には、感情が爆発し、つい大声で怒鳴ってしまう…なんてことも起こります。
HSPの場合、怒られて悲しそうな子どもの顔を見て「怒鳴るようなことじゃなかった…」
「傷つけてしまったかな…」など、一人反省会に突入しがち。
自己嫌悪に陥り、悩みは深くなるばかりです。
HSPの母親が子育てと上手く向き合うためのコツ
これまで見てきたように、HSPの気質が子育てに影響している面もあるようです。
そこで、ここからはHSPが子育てと上手に向き合うための方法を5つご紹介します。
夫や周りに悩みを聞いてもらう
疲れた時や、行き詰った時には、周りの人に悩みを話してみましょう。
悩みは一人で全てを抱え込まず言葉にすることで、少しは気持ちが楽になります。
もしパートナーとHSPについて話したことがなければ、HSPであることを打ち明けて「もこもこブログ」を読んでもらうのもいいかもしれません。
また「子育てカウンセリング」に相談するという方法もありますよ。
苦手なママ友とは距離を置く
ママ友付き合いを負担に感じたら、距離を置いても大丈夫です。
そもそもママ友の関係は本当の友人関係のように強いものではありません。成長に伴って子ども同士のつながりがなくなると、ママ友のつながりもなくなる場合があります。
全てのママ友と無理して付き合う必要はありません。
適度な距離感を保ち、ストレスをためないよう心がけましょう。
無理にがんばりすぎない
HSPの子育ては「がんばりすぎない」ことも大切です。
無理をして自分を壊してしまったら身も蓋もありません。家事や育児は完璧を目指さなくても良いのです。
例えば、以下のことを心がけてみてはいかがでしょうか。
- 苦手な家事は便利グッズに頼る(便利な家電や宅配の献立キットを使うなど)
- 自分1人だと思わず、積極的に人に頼る(家族やベビーシッターなど)
- 時短家事でうまれた時間を睡眠にあて、ゆっくり休む
自分の心と体も大切にして、笑顔で子どもといられるようにしましょう。
子どもの気持ちと境界線を引く
もし、子どもの感情に共感しすぎて苦しくなってしまうことがあったら、自分との「境界線」を意識するようにしましょう。
たとえ気持ちに線を引いたとしても「子どもの状態によく気が付く」HSPの美点は残ります。
その上で、子どもの気持ちに寄り添い接してあげれば大丈夫です。
上手く境界線を引けるようになると、子どもの感情に振り回されず疲れにくくなりますよ。
ひとりの時間を少しでも作る
HSPママにとってひとりの時間は、笑顔で子育てをするために必要なものです。
自分の時間をしっかり作ってリフレッシュしましょう。
時間を作る方法の一例をご紹介します。
- 週に1度は夫や両親、義父母に子どもの世話をお願いする
- 一時預かりサービスを利用する(託児施設、ファミリーサポートなど)
- 時短家電をフル活用して、家事の時間を短くする
- 子どもが寝ている朝と夜の時間を自分のために使う
ぜひ試してみてくださいね。
まとめ:HSPの母親の子育ては「頑張りすぎない」ことが大切
HSPの気質を持っていると、子育てでつらいなあと感じる場面も多いと思います。
大切なのは「無理せず頑張りすぎないこと」。
- 苦手な家事はラクになる仕組みをつくる
- ひとりの時間をつくってリフレッシュする
- 遠慮せず周りの人に頼る
など、できることからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回の記事が、楽しく子育てに向き合えるきっかけになれば嬉しいです。