「HSPの長所はどんなものがあるんだろう?」
「仕事や日常で活かせる長所を見つけたい」
自責や自己否定の気持ちが強い傾向にあるHSPは、自己肯定感が低く長所を見失いがち。「長所を聞かれたけど上手く答えられなかった……」という経験をしたことがある方も多いのでは?
しかし、HSPにはHSPならではの長所があります。自分のいい部分を知って仕事や日常に活かせたら今よりもっと生きやすくなるはず。
今回は、HSPの長所を仕事・人間関係・日常のカテゴリに分けて紹介します。
最後にHSPの長所を活かせる仕事も解説。この記事を読めば、あなたの隠れた長所が見つかり、自分に合った仕事や過ごし方のヒントが得られます。
HSPの《仕事》で活きる長所
多角的に考察できる
HSPには「思慮深く、深く考えてから行動する」という特徴があります。
そのため「どこが問題なんだろう?」「なぜだろう?」と様々な角度から分析したり考えたりできます。
「このパターンのデメリットは……」
「こんな方法があるな」
「こういうリスクがある」
このように、ひとつの物事に複数の想定パターンが思いつくため選択肢を多く出せます。広い視野で物事を捉えられるため、危機回避能力も高いです。
些細なことに気づける
些細な変化を察知できるHSPは、些細な点に気付ける長所があります。
「あ、誤字がある!」
「ここは計算がずれてるな……」
他の人は気付かないような細かい間違いを発見できることも多いのです。慎重さ・正確さが求められる業務で能力を発揮しやすく、ルーティン作業やライン作業も向いている仕事のひとつです。
誠実に仕事に向き合える
真面目で完璧主義なHSPは、仕事に対しても誠実。「これくらいでいいか」と切り上げることが苦手なので、誠実にがんばります。
「任された仕事は手を抜かずにこなそう」
「仕事に必要な資格を取ろう」
責任感が強く、勤勉で積極的に学ぶ人が多い傾向も。また、探究心が強いため興味があるものは貪欲に学び続けます。そうした特性から、好きで調べていたことが仕事になる、というケースもあるようです。
直感力がある
感受性が豊かで敏感なセンサーが働いているHSPは、直感力が豊か。空気感や相手のニーズなども敏感に察知し、ピン!とひらめきアイディアが浮かぶことも。
感覚が優れている人には、クリエイティブな仕事が向いています。デザイナーやイラストレーター、ハンドメイド作家など、何かを創造してつくり出す仕事は力を発揮しやすいでしょう。
気配りができる
HSPは深い共感力で相手の気持ちに寄り添い、思いやりのある丁寧な対応が出来ます。
「表情がくもっているな」
「この話はあまり響いていないのかも」
人の気持ちがよく分かるので求められているものを察する力も高く、丁寧な気配りは周りの人の救いになるはずです。心理カウンセラーや臨床心理士、マッサージ師など、人の心や体に寄り添う仕事はHSP気質を活かすのにピッタリです。
HSPの《人間関係》で活きる長所
人から信頼され感謝される
共感性の高いHSPは空気を読むことに長けており、気遣いできる人が多いです。相談役や聞き手に回りやすいという方も多いのでは。
そうした特性から、自ずと人から信頼され、感謝されることが多くなります。あなたの存在が心強いと思っている人が周りにもいるはずです。
動物や子どもに優しくできる
意思疎通が円滑にできなくても、気持ちが分かるのは大きな強み。幼い子どもの敏感かつ素直な気持ちまでしっかり理解してあげられます。困っている人は放っておけない方も多いでしょう。
また、人だけでなく、言葉でコミュニケーションが取れない生き物と接するときも同じです。感覚的に深い部分を理解できるため、植物や動物の気持ちに寄り添える方もいます。
共感し、寄り添える
共感力が高いHSPは、人の気持ちに敏感。
「きっとつらいだろうなあ…」
「こういう言葉が欲しいのかな」
このように、気持ちを察することができます。共感力の高さは困っている人を助けることにつながる長所。集団になじめない人や悩みを抱えている人に手を差し伸べられます。また、誰かの嬉しい知らせにも人一倍共感して自分のように喜べるのも素敵なところです。
様々な考え方を受け入れられる
HSPの共感力高さや敏感さは、さまざまな考え方や趣味嗜好に触れるきっかけにもなります。
価値観が合わない人も否定せず、多様性を受け入れられる広い心を持っているのはHSPの長所。いろいろな考えを受け入れることは、自分自身の視野を広げることにもつながります。
HSPの《日常》で活きる長所
芸術に深く心が動かされやすい
感受性が高いHSPは、芸術に深く心を動かされる場面に出会いやすいという長所もあります。たとえば音楽や絵画、映画、漫画、小説、詩やインテリアなど。日常にある多くのものに感動できます。
気持ちが大きく動かされる瞬間が多いほど充実感を感じられる機会も増えるので、幸せを感じやすいです。
ひとりの時間を楽しめる
世の中にはひとりが苦手という人もいますが、HSPはひとりの時間でエネルギーを回復する傾向にあります。
自分で自分を楽しませられて、楽しみを見つけられる能力があるのは素敵なこと。ひとりで映画や旅行もへっちゃらという方も多いのではないでしょうか。お出かけ以外にも、自分の内面とじっくり対話する時間を楽しむこともできます。
物を大切にできる
HSPは丁寧に物を扱う人が多いという長所もあります。誰かからもらった手紙や家具、アクセサリー、バッグなど、ひとつひとつを大切にできます。HSPの方は刺激の少ない環境を心地よく感じる方が多いため、ミニマリストの方も一定数いるようです。
また、好きなものが周りにあるとポジティブな影響を受けやすいのもHSPの特徴です。
幸せを見つけるのが上手
幸せを感じられる瞬間が多いのもHSPのいいところ。
- 自分のために使える自由な時間を楽しめる
- 誰かの役に立てると嬉しくなる
- 自然や芸術に感動できる
- 気の合う人とつながれると感動する
このように、日常の中にある身近な幸せをしっかりキャッチして感じられます。疲れやすさなどネガティブな要素に目が向いてしまいがちですが、素敵な感受性をもっているのがHSPです。
HSPの長所を活かせる仕事選びとは?
「HSPの長所を面接でアピールしたい」
「仕事にも活かしたい」
そんな方もいらっしゃるかと思います。HSPの強みを活かした仕事を選ぶことで、才能や個性を発揮して仕事ができるはずです。
ここでは簡単に、HSPに向いている仕事を挙げておきます。
①人の心や体を癒やす仕事 :心理カウンセラーや臨床心理士など
②動物や植物に関わる仕事:花屋やトリマー、動物園スタッフなど
③正確さが必要な仕事:ライン作業、事務、経理など
④ひとりでできるWeb系の技術職:エンジニア、Webデザイナーなど
⑤ものづくり・クリエイティブな仕事:デザイナー、カメラマンなど
>> HSPに向いている仕事・向いていない仕事は?特徴や選び方を解説【適職探し】
まとめ:HSPは長所を活かすことでさらに幸せになれる
HSPは自分の長所を活かした過ごし方や仕事を選択すれば、さらに幸せになれる可能性を秘めています。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ自分のいいところ探しをして強みに変えていってください。本記事が自分の理解を深めるきっかけになれば幸いです。